はじめに
皆さんこんにちは!自学受験研究室研究長のくりくりです。前回の記事では自分に合った勉強法の見つけ方について紹介しましたが、「勉強法がわかっても実際にどう勉強していけばいいのかがわからない」という方も多くいらっしゃると思います。そこで今回は、「勉強のやり方」についてご説明していこうと思います。勉強法を決めることと、その勉強法を使って実際にどう勉強を進めていくかは別の問題です。勉強法を使ってどうやって学習を進めていくのか。今回も僕自身の経験も踏まえて紹介していきたいと思います。
※まずは自分に合った勉強法を見つけることから始めたいという方は、前回の記事「自分に合った勉強法の見つけ方」もぜひ参考にしてみてください。
1.勉強法を決めても、実際の勉強は難しい
ではまず、なぜ勉強法と実際の勉強の進め方が別問題なのかということを説明していきます。
簡潔に言うと、勉強法だけでは、実際の勉強をどう進めていくかまで決まっていないことが多いからです。「単語はこうやるべし」「英語はまず文法からやるべし」などの勉強法が書かれていたとしても、実際どのくらいのペースで進めていくかや既存の勉強習慣にどうやって入れていくかなどはそれぞれ違います。よく「○○は何日間で終わらせよう」といった記事も見ますが、これも人それぞれやるべきペースや考え方が違うと思っています。僕の場合も、国公立文型だったこともあり、一つの科目に多くの時間を使うことができなかったため記事で一ヶ月で完成させろといっていたものに二ヶ月の期間をかけることなどもありました。ですから、その時点の習熟度によってやるべきペースも変わっていきますし、記事どおりにやったら逆にプレッシャーになる場合もあります。だからこそ勉強法を決めたとしても実際の勉強に落とし込むのが難しいのです。「そんな難しいことをいわれてもわからないよ」という方もいるかもしれません。そういった方は、シンプルに勉強法を決めたらそれを自分流にカスタマイズする必要があるということを覚えておいてください。カスタマイズの仕方は後ほどご紹介します。
2.自分の状況に合わせて勉強を組み立てる
次はどのようにして自分自身でカスタマイズしていくかについてです。
先ほどお話ししたように、勉強法を知った後は自分流に調整していく必要があります。この調整をしていく時に重要となるポイントは、「①優先順位、②得意と苦手のバランス、③新しい勉強と今までの復習のバランス」です。簡単に言えば、配分とバランスが重要ということです。ここでは具体例を挙げて紹介していこうと思います。

上の図を例に挙げると、どの勉強を優先したいのか、得意科目と苦手科目のどちらに時間を使うのか、そして新しい勉強を始めても今までできていたことを維持できるのかを考えながら、現在の勉強時間を調整していきます。
また、新しい勉強を始めるときには、今使っている教材の習熟度にも注意が必要です。例えば、数学の基礎問題でまだミスが多い状態なのに、いきなり標準問題集へ移ると、問題が解けずに自信を失ってしまう可能性があります。レベルを上げる場合は、以前使っていた教材の正答率が高くなり、ミスが少なくなってからでも遅くありません。
一方で、勉強する分野を変えたり、ある勉強の時間を減らしたりする場合には、その勉強を減らしても自分に不安が残らないかを考えてみましょう。不安が大きいのであれば、無理に新しい勉強を始める必要はありません。
このように、勉強法を変えるといっても考えることがたくさんあり、安易に勉強法を変更するとかえって問題が出てくる可能性もあります。自分の目標や現在地、勉強できる時間などをしっかり考えた上で調整していくことが重要です。かといって、リスクを考えすぎて実際に勉強が始められないのは本末転倒です。どれだけ完璧な計画を立てても、実際にはうまくいかないことが出てきます。だからこそ、最初から完璧を目指すのではなく、実際に勉強しながら修正していきましょう。
3.実際に勉強してみて不安に思ってきたときどうすればいいか
さて、実際に計画が立てられ、いざ勉強をスタートできました。
しかしここで出てくる問題が、「本当にこの勉強で大丈夫なのか」という不安です。実際僕も不安に駆られながら勉強をしていました。SNSで新しい記事を見つけて、「この勉強法の方がよさそう!」と思うこともよくあると思います。予定どおり進まなくてストレスを感じるときもありますよね。ですが僕は不安になるからといってすぐに勉強法を変える必要はないということを伝えたいです。なぜそう考えるかというと、すぐに変えてもその効果を判断するのが難しいからです。どういうことかというと、勉強法を変えてすぐに結果がついてきたり、順応するのは難しいということです。たとえ勉強法を変えたとしても、その方法が定着するまでにはしばらく時間がかかります。そしてその勉強法の効果が成績に表れるまでにはさらに時間がかかります。せっかく新しい勉強法に慣れてきて、うまく勉強も進んできたというのにそこで勉強法を変えてしまったらまたスタート地点に逆戻りです。ですから特に大きな問題がない限りは一定期間(個人的には一ヶ月以上)は勉強法を変えずに頑張ってみるといいと思います。高校一、二年生の方は大体模試の結果が出るごとに見直してみることをおすすめします。
ですが、そうはいっても大きな変化があった場合は見直す必要があります。例えば解いている問題でわからないものが多かったり、勉強時間がかかりすぎて他の勉強ができなくなってしまったときは勉強のやり方を見直す必要があるでしょう。ここでいう見直すというのは全部変えるということではありません。問題が生じたポイントを部分的に変更するだけで大丈夫です。また一から計画を練り直していたら時間がもったいないので、大きな修正をするときは、定期的に受ける模試など、ある程度まとまった結果が出たタイミングで考えるとよいでしょう。ただしこれはあくまでも僕個人の意見なので、細かい判断は読者の方自身にお任せします。
逆に、今の勉強のままでいいと判断していい要素がわからない方もいらっしゃると思います。僕の場合は、問題の正答率やミスが改善されてきたか、勉強した内容をより理解できるようになったか、勉強を継続できているか、他の勉強とのバランスが崩れていないかなどを気にしながら勉強していました。ここはある程度感覚的なものになってくるので、実際の数値などは気にしすぎずに勉強していきましょう。ただし、長い期間にわたって理解度や正答率が改善せず、成績も下がってきている場合には、勉強法や勉強の進め方を見直す必要があるかもしれません。
4.最後に
ここまで勉強法を見つけた後どのように勉強を進めていくかについてお話ししてきました。
ですが、この記事で一番伝えたいのは最初から完璧を目指す必要はないということです。どうしても勉強計画を立て始めると色々な課題が見えてきて全てを解決したくなってきます。しかし全ての課題を一度で解決するのは難しいです。完璧だと思っていた計画も、予想していなかったことが起こってバランスが崩れていくこともあります。僕が大切だと思うのは、「予想できないことを重要視せず、今できることを重要視する」ことです。未来のことや結果などは自分では操作できないものです。大切なのは自分にできるところをいかに変えられるかです。受験勉強では、勉強しているうちに新しい課題が見つかることもあります。そんなときは、全てを一度に解決しようとするのではなく、その時点で必要な課題を一つずつ解決し、また次の課題に取り組んでいけばいいのです。時には休んでもいいですから、最後まで全てを投げ出さず、一歩ずつ着実に頑張っていきましょう。


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