受験期に僕が実際にやっていた世界史の勉強法

世界史

はじめに

 皆さんこんにちは!自学受験研究室研究長のくりくりです。

 今回は前回の記事で告知したとおり、僕が受験期に実際にやっていた世界史の勉強法について紹介していきたいと思います。教材をむやみに増やさず、教科書・資料集・過去問を中心に、どのような勉強を組み立てていったのかを、実際の経験をもとに詳しくお話しします。

※今回の記事はかなり長くなっておりますので、時間がある際にお読みください。

1.二年次の勉強

 まずは二年次の勉強についてです。僕の学校では二年生になってから世界史の勉強がスタートするカリキュラムでした。

 最初の授業で、先生が地図・地名を確認するということと、まずは国数英を中心に勉強し、授業日に復習をするだけでもいいということを教わったので、その教えを守っていました。

 このときはまだ授業プリントを中心に暗記を進めていました。復習の際にはまず授業プリントを見て授業内容を思い出し、そのあとに資料集を交えながら図解で学んでいました。授業プリントには主に知識が書かれていたため、知識吸収は授業プリントで済ませ、年表や授業プリントに載っていない知識などは資料集で確認するという流れでした。

 しかし、僕は完璧に覚えようとしすぎて、資料集に載っている知識を全て詰め込もうとしました。その結果、知識は頭に入ってくるのに流れが全く入ってこないという事態が起こっていました。さらに、地名等も完璧に覚えようとしていたため、とても苦痛な暗記になっていました。

 それからは、資料集の年表を使ってまずは流れを押さえようと思い、資料集の年表を見て時代の流れを入れてから知識暗記をし始めるようになりました。しかし、資料集だけを見ているとどうしても重要な部分が分からず、流れを覚えるのに相当な時間がかかりました。それでも一回目の定期テストでは高得点を取ることができました。しかし、そこで安心してしまい、定期テストの範囲だった部分を一ヶ月ほど放置したところ、すっからかんに忘れてしまいました。当時はまだ国数英を優先的に勉強していた時期だったので、「今はまだこれでいいだろう」と思っていました。

 次に勉強法を変えたのは二年の十月頃だったと思います。先輩に東進さんの一問一答完全版をおすすめされ、買ってみました。そして、この一問一答は流れもわかりやすく書かれており、単語もレベル別で割り振られているためとても勉強しやすかったです。しかしここで僕は二つのミスを犯しました。一つ目は流れがしっかり入っていないのに単語暗記をしてしまったこと、二つ目は妥協せず難しいレベルの単語まで一気に覚えてしまおうとしたことです。結果的に流れもいまいち覚えられず、単語も覚えてもすぐ抜けてしまう状態になってしまいました。

 そして、今思う二年次の最大のミスは、アウトプットをしなかったことだと思います。どちらかというとインプットごり押しで頑張ってきたタイプだったのですが、テスト前のワークも教科書を見ながらやったり、インプットしたあとにアウトプットをする参考書を買っていなかったので知識の定着効率が悪かったのかなと思っています。

 その上で僕がずっといい成績をキープできていたのは、暗唱をしていたり頭の中で整理をし続けたからだと思います。授業の復習やテストの前には、必ずと言っていいほど暗唱をしていました。何回か時間をかけて流れを入れ終わったら、その流れを何も見ずに言えるかというチャレンジをしていました。ルールはシンプルで、何も見ずに最後まで流れを言い切るというものです。時間効率は悪かったのかもしれませんが、自分の入れた知識を反芻して整理していたという点ではかなり知識定着につながったと思います。そして、流れを確認し終わったら次は知識事項をその流れに乗せて暗唱していました。これも何も見ずに成功するまで続けていました。かなり忍耐はいりますが、テスト勉強時のルーティーンになっていたのでなんとか頑張ってできました。皆さんに合うかは分かりませんが、参考程度にしてみてください。

 こうして二年生が終了し、勉強法が定まらないまま三年生になりました。

2.三年次の勉強法

 三年生になったときの一番大きな変化は先生の交代です。二年次に教わっていた先生が転勤し、新たに新人の先生が赴任してきました。受験期に新人の先生が来たという事実に最初は戸惑いましたが、初回の授業を受けたときに「この先生は頼りになりそう」という確信めいたものを持っていました。この先生がいたからこそ東京外国語大学に合格できたと思っています。特に、単に知識を教えるのではなく、「この時代をどう見るか」「何と何を関連づけるべきか」という視点を示してくれたことが、その後の僕の世界史の勉強法に大きく影響しました。

 先生が替わったことにより、授業内容もガラッと変わりました。今まではプリント中心だったのが、教科書とワーク、板書を中心とした授業に変わりました。授業スタイルも違ったので慣れるにはある程度時間がかかりました。

 その上で三年生になって最初に意識したのは「大きな視点を持つことと、流れをしっかり入れてから知識暗記に入ること」です。先生が授業中に今回押さえるべきポイントを毎回提示してくれたり、時代の見方を説明してくれたので、その視点を大きな視点(マクロな視点)と捉え、その視点を頭の片隅に置いたまま復習を進めるようになりました。また、二年次には流れを入れると同時に知識も入れてしまって失敗していたので、まずは流れを入れて、そのあと知識を入れるようにしました。この流れを入れるというのは、細かい知識事項は覚えずに、教科書に書いてあるような物事の遷移を頭に入れていく感じです。この大きな視点を持つというのが世界史では重要な部分で、時代の概観をつかめていると、その概観が時代にどう反映されているのかを意識して勉強することができます。こうすることで、流れがわかりやすくなります。

 次に意識したのは、知識をつなげていくということです。僕は芋づる式勉強法と呼んでいるのですが、この勉強法は教科書が中心になっていきます。

 例えば、教科書のあるページを読みながら流れと知識をインプットしていくときに、文章に「○○世紀までは△△が主権を握っていたが、・・・」と書かれていたとします。それを読んでいるとき、△△という単語を覚えていなかったら、△△が主で載っているページまで戻り、△△がどのようなものだったかを確認します。そうすることで、△△が主権を握っていた→次はこの王朝が主権を握っているという知識が、△△がこの戦いで勝って主権を握り、こういう政治をした、しかし○○世紀にうまくいかなくなり新たな王朝が主権を握った、という一つのストーリーができあがります。

 このように分からない部分を一回確認することで、一しか得られなかったはずの知識が十の知識を理解することにつながります。忘れていた部分を放置して進むことも可能ですが、あえて分からなかったページに戻って確認することで、時代の流れだけでなく、知識量のアップにもつなげることができます。

 そしてこの教科書の芋づる式勉強法をするときに重要なのは、細かい知識事項を入れることを意識するのではなく、教科書に書いてある流れを意識しながら知識のインプットをしていくことです。知識を入れることに意識がいってしまうとどうしても流れが入りにくくなってしまいますが、教科書に書いてある流れを自分の中で噛み砕いて落とし込んでいくと、流れに沿った知識というものになっていきます。この間説明したように、世界史は流れ→知識という順番で見ていくのが重要です。まずは、その時代に何が起こったのか、次は誰が・どこで・いつ・何をしたのか、そして最後にこの知識は、別の知識とどうつながっているのかを考えていくのがおすすめです。

 そしてさらに、三年次から悩んだのがタテとヨコの関係です。タテは時代の流れ、ヨコは同じ時代の地域・国を横断して見ることです。最初はタテとヨコを同時並行で入れていこうとしましたが、混乱してしまいうまくいきませんでした。そこから、タテをまず入れてからヨコを入れるようにしました。これが重要で、僕の場合は、タテの流れを先に入れて年号が頭に入ってくると、同じ時期に他地域で起こっていた出来事も結びつけやすくなりました。この理由を僕は、年号が頭に入ったことにより、年号を結びつけることで勝手にヨコの視点も見えるようになったと考えています。ですから、タテとヨコを同時に覚えようとするのではなく、タテを覚えて年号が入ってきたらその年号を結びつけてヨコを考えるという流れをおすすめします。

 そして受験期に入り、過去問演習の時期になったら、センター試験や共通テストの過去問をたくさん解きました。そしてこのときに大切なのは、正解したらOKではなく、誤選択肢もなぜ誤っているのか自分で説明できるかチェックすることです。これをやることで、一問一答ではなく、一問だけで十問分の知識を入れることができる可能性を得ることができます。なぜかというと、誤選択肢の理由が分からないときに復習すると、さらに分からない部分が見つかったりして、芋づる式でどんどん知識の再確認ができるからです。こうすることで、一個の時代を丸々復習できるなんてときもあります。この復習を毎回必ずすることで、自分の持っている知識量がどんどん増えていくので、ぜひやってみてください。

 さらに、二年次と同様に資料集も駆使していました。特に資料集に載っている政治制度の図解や地図、流れの比較などは教科書には載っていない部分だったので、教科書で芋づる式勉強法をするときは必ずセットで資料集の該当ページを開いていました。

 以上が三年次の僕の勉強法です。

3.最後に

 いかがでしたか。今回は、僕が受験期に実践していた世界史の勉強法について紹介しました。できるだけ僕の実体験を具体的に書きましたが、まだ曖昧に書いてある部分などもありわかりにくい部分もあったと思います。疑問点や分かりづらかった点はコメント欄の方に気軽に書いていただければ返答したり、次の記事の参考にしていきます。

 世界史は時間のかかる教科ではありますが、流れを押さえ、知識をつなげ、過去問でアウトプットを重ねていけば、少しずつ知識が整理されていきます。僕自身も二年次にはかなり遠回りをしましたが、試行錯誤を重ねる中で、自分なりの勉強法を作ることができました。皆さんもぜひ、自分に合った勉強法を見つけてみてください。

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